TOPへ

胸が痛い・苦しい

真ん中または左右どちらかの胸が痛い・苦しい

真ん中または左右どちらかの胸が痛い・苦しい
心臓や肺のある胸が痛い・苦しいという時には、誰もが心配になります。実際に、心臓・肺の疾患によって痛み・苦しさが引き起こされるケースもありますので、気になった時にはお早めにご相談ください。

このような症状がある場合は受診を

  • キュッと締め付けられるような痛み
  • 胸が圧迫されるような痛み
  • 胸が焼け付くような痛み
  • 胸が苦しく、呼吸が乱れる
  • 呼吸をすると症状が悪化する
  • 安静にしても治らない
  • 息苦しさ、冷や汗、吐き気、嘔吐、発熱、めまいなど他の症状がある

なお、胸・背中の激痛、胸痛が30分以上続く、傷む部位が移動する、意識が遠のくといった場合には、すぐに救急車を呼んでください。

胸が痛い・苦しい原因は?ストレス?考えられる病気

胸が痛い・苦しい原因は?ストレス?考えられる病気
胸の痛みや苦しさがある場合には通常、循環器内科、胸部CT検査に対応する呼吸器内科などを受診します。

肺疾患

炎症が拡大した場合には、肺疾患でも胸の痛みが出ることがあります。

肺炎に伴う胸膜炎

肺炎の炎症が、胸膜へと拡大することがあります。
息苦しさや咳、痰、胸痛などの症状が見られます。

肺気胸

肺の一部が破れ、肺自体が縮んでしまう病気です。
突然の胸痛、咳、呼吸困難などの症状が見られます。

肺血栓塞栓症

足の静脈でできた血栓が、肺動脈に詰まる病気です。
息苦しさや胸痛、胸の圧迫感、血痰、下肢のむくみなどの症状が見られます。

心臓疾患

高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満などがある人は特に心臓疾患のリスクが高くなります。

狭心症・心筋梗塞

冠動脈が狭くなるのが狭心症、閉塞するのが心筋梗塞です。特に心筋梗塞は、命を落とすことのある病気です。
胸を締め付けられる・圧迫されるような痛みを伴います。

心筋炎・心膜炎

ウイルス感染などによって、心臓の筋肉や膜で炎症が起こります。
胸痛、息切れ、呼吸困難などの症状を伴います。

大動脈解離

大腸脈の内膜が裂ける、命にかかわる病気です。
突然の、引き裂かれるような胸や背中の痛みが見られます。

神経・筋肉・骨の疾患

神経、筋肉、骨の疾患によっても胸痛が見られることがあります。

肋骨骨折

肋骨は、比較的軽い外力によって折れてしまいます。
安静時にも痛みますが、動いた時により強く痛みます。

帯状疱疹

水ぼうそうにかかった人の体内に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが、免疫力の低下などをきっかけに再活性化して発症します。
身体の左右の片側の体表に、ピリピリ・チクチクとした痛み(肋間神経痛)、赤み・水ぶくれが帯状に広がります。

消化器疾患

胸痛を伴う消化器疾患の代表例が、逆流性食道炎です。

逆流性食道炎

胃酸の過剰な分泌、加齢などを原因として胃酸が逆流し、食道粘膜で炎症を起こします。
胸の痛み、胸やけ、のどの痛み、咳などの症状が見られます。

胆石症・胆嚢炎・膵炎

頻度は高くありませんが、胆石症や胆嚢炎、膵炎でも胸痛が認められることがあります。

心因性疾患

心因性の原因としては、以下のようなものが挙げられます。

心臓神経症

検査を行っても器質的な異常は認められない一方で、胸痛、動悸、息切れなどの症状が見られます。
緊張やストレスにさらされた時に症状が出やすくなります。

生活習慣の乱れ

食習慣の乱れ、運動不足、肥満、喫煙などは動脈硬化を進行させます。
冠動脈で動脈硬化が進行すると、胸痛が引き起こされることがあります。

胸が痛い・苦しい場合の検査

呼吸器専門医胸が痛い・苦しいといった症状がある場合には、以下のような検査を行います。

胸部レントゲン検査・胸部CT検査

肺や心臓の状態を、二次元的または三次元的に観察します。
CT検査では、より小さな病気の発見が可能です。また、気管支や血管まで、細かく観察できます。

心電図検査

心臓が発する電気信号を読み取り、波形として表示します。
狭心症、心筋梗塞、不整脈などの病気の発見につながります。

ホルター心電図

小型の心電図記録装置を装着し、24時間にわたって心電図を記録する検査です。
この検査は、日常生活中の心臓の動きや拍動を監視・解析するもので、不整脈、狭心症、心筋虚血などの診断や、心臓に関する自覚症状の原因解明、さらには薬の効果判定にも役立ちます。

胸が痛い・苦しい場合は何科を受診すべき?

胸が痛い・苦しい場合は何科を受診すべき?
胸の痛み・苦しさを感じた時には、循環器内科や心臓血管外科、呼吸器内科などを受診するのが一般的です。
当院では、院内にCTを導入しておりますので、肺・心臓の疾患をより早期に発見することが可能です。
その際には、以下のようなことをお伝えいただければ、検査の選択と診断に役立ちます。

受診の際のチェック項目

  • どのような痛みか(チクチク、ズキズキ、圧迫感、灼熱感)
  • 呼吸はうまくできるか
  • 症状がどんな時に軽くなるか・重くなるか
  • 症状はいつから出ているか、どれくらいの頻度で起こるか
  • 胸の痛み・苦しさ以外の症状の有無
  • 生活習慣病などの持病はあるか
  • 健康診断で指摘された項目があるか
  • 服用中の薬、サプリメント(お薬手帳をお持ちください)
  • 喫煙の有無
  • 精神的なストレスの有無